ミニ・レビュー
全集の1作。アバドの田園はリズムが生命だ。小細工をせずストレートな表現で迫ってくる。その飾りけのない生の音楽は精彩を放って流れていく。新鮮な田園だ。第5楽章の快い気分がとてもいい。あとの2曲、合唱の扱いのうまさはさすが。とくにポリーニとの(3)が充実。
収録曲
01交響曲第6番ヘ長調op.68「田園」
02カンタータ「海の静けさと幸ある航海」op.112
03合唱幻想曲ハ短調op.80
演奏
クラウディオ・アバド指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ウィーン国立歌劇場合唱団 マウリツィオ・ポリーニ(p)ガブリエラ・レッヒナー,グレッヒェン・イーダー(S)エリザベス・マッハ(A)ヨルグ・ピータ,アンドレアス・エスダーズ(T)ゲルハルト・イーダ(Bs)