ミニ・レビュー
ドイツ系の演奏家の間で今も連綿と続いている音のタテの重なりを重視するワーグナーとは違い、声部の横の線的関係に独特の処理と配慮がみられる演奏だ。「オランダ人」での“救済”の動機の扱いも少し変わっている。が、一番美しいのは(3)。これは名演だ!。
収録曲
ワーグナー:
01楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」〜第1幕への前奏曲
02歌劇「さまよえるオランダ人〜」序曲
03ジークフリート牧歌
04歌劇「ローエングリン」〜第1幕への前奏曲
05歌劇「ローエングリン」〜第3幕への前奏曲
演奏
ジュゼッペ・シノーポリ指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック