ミニ・レビュー
2曲のコラールをぜひ聴いてほしい。決して冴えた音ではない。渋くくすんだ音色、彼はこの音色でバッハとの時間の隔たりを埋めようとしている。大オルガンの輝かしい音では、そのかすかな手がかりを断ち切ってしまう。その主張がとてもよくわかる。
収録曲
01トッカータとフーガ ニ短調「ドリア調」BWV538
02パルティータ「おお神よ、慈しみ深き神よ」BWV768
03幻想曲ト長調BWV572
04トリオ・ソナタ第6番ト長調BWV530
05コラール「天にましますわれらの父よ」BWV682
06コラール「われらの救い主なるイエスキリスト」BWV688
07前奏曲とフーガ イ短調BWV543