ミニ・レビュー
「影の無い女」以前のR・シュトラウスの爛熟たる世界の素晴らしさを垣間見るのに、十分な内容を備えた1枚。ベリーとルートヴィヒ夫妻の歌唱はみな良いが、特に(2)と(5)は美事。ホルライザーの棒は練達の技だが、(1)などもう少し艶っぽさが欲しい処。
収録曲
01「薔薇の騎士」〜ようやくみこしをあげて行った (とうとう行ってしまった。あの高慢ちきな男)…時は不思議なもの (元帥夫人のモノローグと二重唱)
02同〜ああ、こんなになってしまった (ワルツ…第2幕フィナーレ)
03同〜マリー・テレーズ!…まるで夢のよう (三重唱と終結の二重唱)
04「ナクソス島のアリアドネ」〜すべてが清らかな国がある (アリアドネのモノローグ)
05「影のない女」より〜バラック、我が夫よ
06「エレクトラ」〜何の用ですか、見知らぬ人よ
演奏
(1)(3)ヒルデガルト・ヒレブラハト(S)ヘルタ・テッパー(A)(2)(5)(6)ワルター・ベリー(Bs-Br)(2)(4)(5)(6)クリスタ・ルートヴィヒ(Ms)(3)エリカ・ケート(S)(5)ジークリンデ・ヴァーグナー(A)