ミニ・レビュー
冒頭のモンテヴェルディの激しい感情表出に圧倒される。近代のイタリアオペラのアリア以上に劇的で繊細な起伏に富んだ瑞々しい歌である。17世紀前半イタリアの通奏低音付き独唱曲、リュートの曲を収録。あまり知られていないディンディアなども心に染みる。
収録曲
01マドリガーレ集第7巻〜恋文「もし私の物憂げなまなざしが」 (モンテヴェルディ)
02リュート曲集第1巻〜トッカータ第6番 (カプスベルガー)
03「レ・ムジケ」第1巻〜私はあなたのものだったし、今もあなたのもの (ディンディア)
04同〜あの紅いばら (同)
05同〜つれないアマリリ (同)
06同〜優しくしておくれ、わが涙よ (同)
07同〜そんなことが。悲しげでひっそりとした君が (同)
08リュート曲集第1巻〜トッカータ第15番 (ピッチニーニ)
09同〜フランス風サラバンダ (同)
10「レ・ヌオーヴェ・ムジケ」〜おお、何とうれしい日 (カッチーニ)
11歌劇「ポッペアの戴冠」〜無視された皇后 (モンテヴェルディ)
12リュート曲集第5巻〜カプリッチョ・クロマティコ (メルリ)
13同〜コレンテ (同)
14戻れ、わがため息よ (ロッシ)
演奏
ギュイメット・ロラン(Ms)ルカ・ピアンカ(テオルボ,アーチリュート)