ミニ・レビュー
シュライヤーが78年にリヒターを東独のフライベルクに呼び寄せ、実現したのがこの「シェメッリ歌曲集」であった。シュライヤーがこのCDにも記している通り、これらの単純なコラール歌曲をかくも内面的集中に満ちた作品として聴かせることができるのもリヒターの大きさなのか。
収録曲
01金色の太陽はBWV451
02おお、いとしき嬰児、やさしきイエスよ!BWV493
03われはここ馬槽のかたえ汝がみ側に立つBWV469
04きびしき受難の時はふたたび始まりBWV450
05わがイエスよ、いかばかりの魂の苦しみBWV487
06われらの慰めにして生命にいますイエスはBWV475
07神はなお生きたもうBWV461
08暗き墓穴より出で来れBWV480
09ひと日は去りて、太陽は沈み行くBWV447
10み空に照り渡る太陽の光はBWV446
11汝らこの世の智者はBWV443
12いかなれば汝は、おおわが魂よ、かくも悲しみうなだるるやBWV506
13なくてならぬものはただ一つ!ああ主よ、この一つのものをBWV453
14すべての良きものの湧き来る泉BWV445
15われは信じて耐え忍び、わが神をば尊び慈しむBWV466
16汝をわれは拝しまつる、わがいと高き御神よBWV449
17おのが平安に帰りて静まれBWV460
18いと尊き主イエスよ、かく久しくいずこに留まりたもうや?BWV484
19おお汝らの幸いいかばかりぞ、神を恐れし者らよBWV495
20来れ、甘き死よ、来れ、浄き安息よ!BWV478
演奏
ペーター・シュライアー(T)カール・リヒター(og)