ペイヴメント / ワーウィー・ゾーウィー

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ペイヴメント / ワーウィー・ゾーウィー
CD
  • アーティスト:
  • ジャンル:
    ロック&ポップス
  • レーベル:
    キャニオン・インターナショナル
  • 規格品番:
    PCCY-00780
  • 価格:
    2,427 円+税
  • 発売日:
  • 取り扱い店:
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ミニ・レビュー
自意識過剰気味のメタポップな話題作『クルーキッド・レイン』に続くサード・アルバム。「90年代型デッド」なんて声もあるルーズでダルな物腰は相変わらずだが、過去のポップの多様な意匠をストレートに再利用したサウンドは前作よりも直截的で外向的だ。
収録曲
01ウィ・ダンス
フォーキーなギターとルーズなリズムがゆらりと漂うスロー・ナンバー。限りなく透明に近いサウンドとスティーヴ・マルクマスの祈るような歌声が絶妙のバランスで融合し、心の中にそっと流れ込むように鳴り響く。
02ラトルド・バイ・ザ・ラッシュ
粘っこいギターやハーモニカなどを導入したブルージィなナンバー。あっさりさっぱりした感じが持ち味だったそれまでのペイヴメントからは考えられないほどしつこく絡みつくサウンドだが、持ち前のひねくれたポップ感は健在。毒々しさもともない、中毒率は高い。
03ブラック・アウト
美麗なアルペジオに彩られたスロー・ナンバー。ビートにブレイクビーツが導入されるなど、全体的にアシッド・フォーク的な印象も。丁寧に紡がれる一音一音が織りなすメロディの美しさには思わずうっとりさせられてしまう。
04ブリンクス・ジョブ
フォーク、カントリーを基調とした演奏は全体的にヘロヘロ。ヴォーカルも酔っているかと思うほどヤケクソ気味の、同じフレーズの繰り返しというなんとも奇妙な曲。1分半ほどの小品だが、意図的に崩されたサウンドに、ニクいポップ・センスを発揮している。
05グランデッド
ずしんとしたビートにアルペジオやギター・ノイズなどが徐々に絡み合い、重厚感あるサウンドへと変貌していくさまは、ショベルカーのような力強さを感じさせられる。イントロやブレイクの時に光るハッとするほど奇麗なギターのフレーズも聴きどころだ。
06サーペンティン・パッド
爆音ノイズ・ギターと絶叫ヴォーカルが印象的な1分半ほどのラウド・ナンバー。荒々しくもアーティスティックなサウンドに、ソニック・ユースなどのオルタナ・パンク勢を彷彿とする場面も垣間見られる。
07モーション・サジェスツ
ブレイクビーツのリズムやスペイシーなサウンドを導入し、得意の脱力系ローファイではありながらも新しさを手に入れた曲。ひねくれたメロディと先端性を感じさせるサウンドは、ビースティ・ボーイズが率いていたグランドロイヤル・レーベルを彷彿とさせる。
08ファーザー・トゥ・ア・シスター・オブ・ソート
アコースティック・ギターで聴かせるフォーキーなナンバー。ゆったりしたサウンドにハワイアン調の粘っこいギターのフレーズが心地よく響き、気持ちをリラックスさせてくれる。夏に吹く乾いた涼風のような一曲だ。
09エクストラディション
ブルース・ロックを基盤にしつつも、突然転調したり、随所にギター・ノイズや鉄琴の音色を挿入するなど、実験精神を感じさせる一曲だ。全体的に粘っこく湿度の高い熱帯夜のように全身にまとわりつく。
10ベスト・フレンズ・アーム
勢いのあるブルース・ロックで駆け抜けるアッパーな幕開けと、途中で転調してじっくりとこねくり回すような粘度の高いサウンドのコンストラクトが印象的。後半はフリー・セッションのようになり、唐突に終わってしまうなど面食らわせれるところも。
11グレイヴ・アーキテクチャー
レールの上を走っているようで徐々に脱線し出すフリーキーなメロディ・ライン。絡み合っていないようで絡み合っているセッション、ブレイクからの迫力あるたたみかけと、ひねくれバンドのぺイヴメントらしさに満ちたナンバー。
12AT&T
ローファイ感漂うダルダルなロックンロール。歪んだギターでガツンと聴かせるかと思いきや、ヘロヘロなギター・リフのせいで相変わらずの脱力サウンドへと持ち込むのは、いかにもペイヴメントらしい意地の悪さだ。
13フラックス=ラッド
ゴロゴロしたファズ・ギターのリフと喚き立てるようなスティーヴンのヴォーカルが爆発する一曲。2分に満たない短い時間の中に、密度の濃いバンド・サウンドを凝縮して詰め込んだ、珍しくハイテンションなナンバーだ。
14ファイト・ディス・ジェネレーション
憂鬱な歌声が印象的なダウナーなナンバー。錆びついたようなストリングスと歪んだギターの音が全体的に暗い影を投げかけている。後半の吐き捨てるようなヴォーカルとノイズ・ギターは、とことんパンキッシュ。
15ケンネル・ディストリクト
野太いファズ・ギターの甘くメランコリックなメロディで聴かせるミドル・チューン。幾重にも折り重ねられたウォール・オブ・サウンドと甲高いコーラスが色鮮やかな祝祭感を演出している。ヘタレでポップなこの甘さはウィーザーのファンにもオススメだ。
16プェブロウ
カントリー・ブルース調の緩やかな歌い出しから一気に感動的なサビへと雪崩れ込むメロウなバラード曲。ファズ・ギターとリフの絡み合いから生み出される美しさはライドにも通じるものがあるが、こちらの方がフリーキーなメロディを奏でている。
17ハーフ・ア・キャニオン
レッド・ツェッペリン・ミーツ・ソニック・ユースといった感じのフリーキーなブルース・ロック。緩やかなグルーヴの中で渦を巻くギター・ノイズと絶叫の嵐が、すべてをなぎ倒してしまうような圧倒的なパワーに満ちている。
18ウェスタン・ホームズ
スペーシーな効果音が印象的な一曲。ドラッギーなリズム隊と呪術的にも聴こえるヴォーカルが独自のサイケデリアを醸し出し、聴く者を涅槃の境地へと誘っていく。インスタントでありながらも、かなり強烈なドープなサウンドだ。
19ブリンク・オブ・ザ・クラウズ
エッジの効いたイントロとブルージィな本編が不思議なコントラストを見せる一曲。ギター・カッティングの反復が引き起こす即効性の高いトリップ感と、緩やかでありながらも粘りのあるサウンドはかなり中毒性が高い。
20フェイク・スコーピオン
後期ヴェルヴェッツを思わせるストレートでド派手なロックンロールを展開。もはや歌っているかどうかも怪しい矢継ぎ早なスティーヴのテンションの高いヴォーカルもなかなかお目にかかれない、アッパーなナンバー。
21イージリー・フールド
緩やかなカントリー・サウンドに乗せてスティーヴが力なくへらへらと歌うスロー・ナンバー。調子はずれなコーラスやギター・リフがいい感じに脱力感を醸し出しており、聴く者の肩の力を抜いてくれる。
アーティスト
  • ペイヴメント
    スティーヴン・マルクマス(vo,g)を中心に結成された米オルタナティヴ・ロック・バンド。1989年に始動。ギターを軸とした“ローファイ”と称されるサウンドを展開し、独特のヴォーカルとギター、ポップなメロディでカルト的な人気を獲得。94年の『……
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