ミニ・レビュー
ヒット曲(1)をフィーチャーした6曲入りミニ・アルバム。アルバム未収録の新録(2)〜(4)に加え、日本盤のみのボーナス・トラックとして(1)のデモ・ヴァージョン(5)と、ビートルズの「悲しみをぶっとばせ」のカヴァー・ヴァージョン(6)を収録したファン必携盤。
収録曲
01サム・マイト・セイ
気分爽快なコード・ストロークにフック満載のメロディ、ポジティヴな歌詞にヘタウマなギター・ソロ。直後に登場するJ-POPなる新種音楽のお手本となった一曲がこれだ。終始一貫エモーショナルな、初期オアシスの代表曲。
02トーク・トゥナイト
ノエルお気に入りの弾き語りナンバー。哀しげな曲調と孤独感でいっぱいの歌詞がファンの間でも高い人気。バックではどうにも気だるげなハンド・クラップが鳴り続けているが、これがまた得がたい味わいを生んでいる。
03アクイース
1曲の中でギャラガー兄弟が掛け合いで歌う、貴重なナンバーにして人気曲。「お互いの存在が必要」「信じ合うオレたち」などの歌詞から彼ら兄弟のテーマだとする説があるが、作者のノエルはかたくなに否定し続けている。
04ヘッドシュリンカー
オアシスの曲の中でもダントツのスピード感を誇る、パンクでロックな人気曲。最大の聴きものは、ノエルのパンカーぶりがやんちゃに炸裂する高速ギター・ソロ。ローリング・ストーンズの曲を倍速で演じているような曲だ。
05サム・マイト・セイ (デモ・ヴァージョン)
完成テイクではリアムが歌っている曲だが、このデモ段階では作者のノエルが歌っている。バンド・スタイルによる録音ながら、メンバー各人が探りつつ演奏しているせいで、やたら曲調がスローモー。なんだか初々しい。
06悲しみをぶっとばせ
アコースティック・ギターによるビートルズ愛あふれる弾き語りビートルズ・カヴァー。ここで聴けるのはウェールズで録音したものだが、ノエルは六本木の“キャヴァンクラブ”でもライヴに飛び入り参加しこの曲を歌唱。