ミニ・レビュー
日本の西洋音楽創生期最大の作曲家のひとり山田耕筰。その生誕110年を記念して編まれた14枚中の劇場音楽編。代表品が取り上げられる中で、「羽衣伝説」から着想を得て能や歌舞伎の伝統を取り込んだ彼の楽劇である『墜ちたる天女』に最も興味を惹かれる。
収録曲
01楽劇「堕ちたる天使」〜妖精の長の歌
02「同」〜少年の歌 (上)
03「同」〜同 (下)
04「同」〜青年の歌
05「同」〜父と子の争い (上)
06「同」〜同 (下)
07「同」〜天女の合唱
08「同」〜第七の天女と老爺の問答
09「同」〜結尾の歌 (上)
10「同」〜同 (下)
11春秋座演劇「アジアの嵐」〜アジアの嵐の唄
12中央公論社沙翁作「ロミオとジュリエット」〜ロミオの唄
13「同」〜鳴くは雲雀が
14宝塚少女歌劇「太平洋行進曲」〜甲板洗いの歌
15「同」〜平壤よいとこ
16詩朗読の付随音楽「山本安英、朗読」〜小諸なる古城のほとり
17「同」〜望郷
18「同」〜母を葬るの歌
19「同」〜椰子の実
20詩朗読の付随音楽「山田耕筰、朗読」〜地雷爆発