ミニ・レビュー
ちょっと着崩した粋人の語る艶噺風クライスラーももちろん悪くはないが、甲子園球児(しかし高校生にもなって何で“児”なんだ?)のように真っ向直球勝負で挑んだこの演奏には、胸のすくような爽やかさがある。ベル会心の一撃。クライスラーの魅力の再発見だ。
収録曲
01プニャーニのスタイルによる前奏曲とアレグロ
02美しきロスマリン
03中国の太鼓
04ウィーン奇想曲
05クープランのスタイルによる才たけた貴婦人
06愛の喜び
07愛の悲しみ
08ジプシーの女 (ギターナ)
09ロマンティックな子守歌
10道化師のセレナード
11ベートーヴェンの主題によるロンディーノ
12プニャーニのスタイルによるテンポ・ディ・メヌエット
13おもちゃの兵隊の行進曲
14ボッケリーニのスタイルによるアレグレット
15ウィーン風小行進曲
16オーカッサンとニコレット
17ニコラ・ポルポラのスタイルによるメヌエット
18フランクールのスタイルによるシチリアーノとリゴードン
19シンコペーション