ミニ・レビュー
カラヤン得意のR.シュトラウスの最も新しい録音から収められた集大成。なにしろアルプス交響曲を除いて他は既に2〜4回目の録音である。彼が晩年に到達したシュトラウス表現のすべてが強烈なこだわりをもちつつ集約されていると言ってよい。以前のイエス・キリスト教会での録音に比べ、録音も演奏も生々しさが加わり、そこに昔のアナログ時代の究極の耽美性を懐かしむ人もいそうだ。
収録曲
[Disc 1]
01交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」op.30
02同「ドン・ファン」op.20
[Disc 2]同「英雄の生涯」op.40
[Disc 3]
01同「ドン・キホーテ」op.35
02同「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」op.28
[Disc 4]
01メタモルフォーゼン
02交響詩「死と浄化」op.24
[Disc 5]アルプス交響曲op.64
演奏
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団