ミニ・レビュー
ヴィヴァルディといえばイ・ムジチとなるくらい戦後のヴィヴァルディ演奏、そしてバロックブームを担ってきた演奏家による集大成。今では創設時のメンバーは殆どいないが59年から77年に至る演奏様式の違いも知れ貴重。やはりこの全集の中心はアーヨ時代の名演。ガッゼローニやホリガーを迎えての協奏曲もお馴染みのコンビで美しいもの。アッカルドの時代になってからはソリストがきらびやかに活躍する趣の演奏で、時代によるアンサンブルの違いを比べるのも興味深い。ミケルッチの名誉のためにも作品3の素晴らしい名演奏が収録されていることを付け加えておきたい。
収録曲
[1][2]2つのヴァイオリンのためのソナタ集op.1 (全12曲)[3][4]ヴァイオリン・ソナタ集op.2 (全12曲)[5][6]調和の幻想op.3 (全12曲)[7][8]ラ・ストラヴァガンツァop.4 (全12曲)[9]ヴァイオリン・ソナタ集op.5 (全6曲)[10]ヴァイオリン協奏曲集op.6 (全6曲)[11][12]オーボエ協奏曲集&ヴァイオリン協奏曲集op.7 (全12曲)[13][14]和声と創意への試みop.8 (全12曲)[15][16]ラ・チェトラop.9 (全12曲)[17]フルート協奏曲集op.10 (全6曲)[18]ヴァイオリン協奏曲集op.11 (全6曲)[19]ヴァイオリン協奏曲集op.12 (全6曲)
演奏
イ・ムジチ合奏団 サルヴァトーレ・アッカルド,フランコ・グッリ,ロベルト・ミケルッチ,フェリックス・アーヨ,ピーナ・カルミレッリ(vn)ハインツ・ホリガー(ob)ブルーノ・カニーノ(p)他