ミニ・レビュー
デビュー以来、一部で“天才”の名をほしいままにしている中村一義のニュー・シングル。歌詞カードを見ながら聴くと面白い。この人は独自の言語感覚がある。高野寛((1))や仲井戸麗市((2))など先達の愛あるサポートもあり。と書きつつ、線の細さが気になるアタシ。
ガイドコメント
昨年6月の『金字塔』がロング・セラーを記録し、要注目新人として各メディアで取り上げられたセルフ・レコーディングの若き才人。どうどうめぐり的な心象を表現しながらもどこかポジティヴ。
収録曲
01魂の本
2ndアルバム『太陽』の冒頭を飾るロック・ナンバー。イントロの歪み切ったギターや長めのブレイク、エンディングの“パッパッパ〜”など、随所に斬新な味付けを施しつつも親しみやすい美メロで聴き手の心を引きつけている。
02あえてこそ
シングル「魂の本」にカップリング収録されたマイナー基調のロック・ナンバー。重いリズムを土台にしたヘヴィなサウンドと中村一義ならではの高音ヴォーカルが絶妙に融合。仲井戸“CHABO”麗市(g)がゲスト参加している。