ミニ・レビュー
クレマン・ジャヌカンの歌うルネサンスの音楽は今誕生したばかりのように新鮮だ。アンサンブルから一際抜け出すヴィスの印象的な声が古いスペインの大衆歌を現代の我々に生々しく伝える。かび臭さとは無縁の生命感に満ちた古楽演奏を楽しんでいただきたい。
ガイドコメント
世界の最強国の1つとして栄華を誇った16世紀のスペインで歌われたカンシオンとギター・ソロが収められている。スペイン的情熱と哀愁に満ちた一連の作品は、どれも魅力的である。
収録曲
01「クラロス伯爵」の定旋律によるコントラプント (バルデラーバノ)
02ラ・ボンバ (ポンプ) (フレーチャ)
03とび色の瞳 (バスケス)
04わたしは、かあさん、わたしは (バスケス)
05わたしの不幸は理由がある (バスケス)
06われらが聖母の7つの至福 (ブルディエウ)
07第4旋法のファンタシア〜ギターのための (ムダーラ)
08わたしの優しい女あるじ (バスケス)
09騎士よ、あなたはわたしを捨てようと (バスケス)
10第5旋法のティエント〜ギターのための (ムダーラ)
11恋を知った今になって (バスケス)
12君なしにはもはや生きていたくもない男が (バスケス)
13第1旋法のファンタシア〜ギターのための (ムダーラ)
14わが慰めの涙 (バスケス)
15戦争 (フレーチャ)
演奏
ドミニク・ヴィス(C-T)クレマン・ジャンヌカン・アンサンブル