ミニ・レビュー
美メロに美ハモ、くすりときたり泣けちゃったりするほのぼのと率直な歌詞で人気急上昇中!! 先日、渋公超満御礼まで叩き出した横浜・伊勢佐木町が生んだ正統派フォーキー・デュオの1stアルバム。めっちゃいいです。売れちゃってます。応援します!!★
ガイドコメント
21歳のフォークを基調にした男2人のユニット、ゆずのファースト・アルバム。季節や自然の変化に伴う感情や心情がストレートに盛り込まれた歌詞に注目。
収録曲
01四時五分
〜でした、と昔の自分の恥ずかしいさまを軽いノリでさらけだしている『ゆず一家』オープニング・ナンバー。弱い自分を出せることも強さ、前を向いて進もうと歌うゆず節の粋が詰まった一曲。
02少年
98年発表の2ndシングル。「1、2、3、4!」の軽快なかけ声で、彼らの一貫したメッセージである「自分らしく」を歌った一曲で、間奏にお笑いグループ、ネプチューンがゲストで登場。北川悠仁・作によるナンバー。
03以上
作・北川悠仁だが、岩沢厚治がリードをとり、ファルセットを利かせながら歌う恋愛ソング。「こんなときはただひたすら逢いたくて…」と、失恋後の姿ともとれる刹那さいっぱいのナンバー。1stアルバム『ゆず一家』収録。
04夏色
98年発表のメジャー1stシングルで、ライヴでは大合唱となる彼らの定番曲。何気ない夏の場面、恋人と過ごす夏……。笑顔のカップルを思い浮かべながら、爽やかな夏の空を想像したくなるはず。
05手紙
1stアルバム『ゆず一家』収録の一曲で、ブルース・ハープとスライド・ギターの泣かせる要素が要所で効いたスロー・ナンバー。君からやってくる「手紙」に励まされる僕……。間奏ではその手紙への返事を北川が朗読する場面も。
06心の音
巡り巡って「あなたに逢いたい」自分に気がつく……いかにも岩沢厚治らしい内省的な一曲。1番を岩沢、2番を北川がリードをとり、それぞれの歌唱の「熱」の対比が印象的だ。1stアルバム『ゆず一家』収録。
07雨と泪
「君の泪はやがて雨になり、大地を固める」。その大地を踏みしめて前へ進もうよと北川悠仁らしいポジティヴな言葉で綴られた、応援ソング。アコギとハープ、シンプルなアレンジがいい。
08巨女
ホーム・レコーディングのようなラフな質感が印象的な1stアルバム『ゆず一家』収録。岩沢厚治のペンによるもので、ほんわかとした温かさにあふれたナンバーで、コーヒーを飲んでいる時の徒然なる思いを歌った一曲。
09ソウロウ
10月曜日の週末
11街灯
岩沢厚治・作詞曲のナンバーで、街灯越しに写る雨の情景と自身の心情を重ねた一曲。軽快なサウンドとは裏腹に刹那さと孤独を覗かせるあたりがなんとも岩沢らしい。1stアルバム『ゆず一家』収録。
12ねこじゃらし
ねこじゃらしのようにつかめそうになると、飛び出していく……。遠距離にある恋人への思いを歌った北川悠仁作のナンバー。どんなに振り回されても、心にひっかかる相手への思いのたけをストレートに表現している。
13贈る詩
お金も時間もないけど、僕にできることは歌うこと、と歌う北川悠仁・作のバースデイ・ソング。「ティリテティッ……」とラストはメロディにあわせてハミング(?)。ライヴではファンとの掛け合いが有名。
14境界線
『ゆず一家』のラスト・ナンバーは、大きく成長していきたい! そんな儚い思いを壮大に歌い上げた一曲。フォーキーでありながらポップな2本のアコースティック・ギター、二人のハーモニーをたっぷり味わえて感動的だ。