ミニ・レビュー
青春TV番組『われら青春』の先生役をやったことから中村雅俊の歌は始まっている。74年の『ふれあい』がそれで、デビュー作がチャート3位のヒットになった。バンカラ風でちょっとナイーブな青春がテーマとなっていく。76年の『想い出のかけら』はチャート1位。しばらくの間、俳優業に力が入っていたようで、歌手としての彼が注目を集めたのは82年の『レストレーション』の(1)、83年の『ボーン・ニュー』の(10)がヒットし、中年の入口にかかった彼のイメージ(良き夫であり父である)は増幅されていく。自作曲集の『さよならの吸殻』を76年に発表し、シンガーソングライターとしても活動し、時と共に歌の傾向を変化させてきている歌手だ。