ミニ・レビュー
ものすごく寂しい歌をものすごく寂しげに唄っている。なのに、この歌は前に進んでいる。たどたどしい足取りで。素晴らしいシンガー・ソングライターだ。2001年秋に「ぼくの味方」でデビューした彼女の2枚目のシングル。古典的だけど、古びない力がある。
ガイドコメント
2001年10月に「ぼくの味方」でデビューした柴田淳の2ndシングル。前作より一歩前進し、前向きさ、ひたむきさを感じさせるポジティヴなこの曲は、まさに人生の応援歌といえるナンバー。
収録曲
01それでも来た道
孤独な「僕」の寂しさを透き通った声で切なく歌い上げる、強い訴求力を携えたナンバー。耳に馴染みやすい優しいメロディ・ラインは、聴き返すほどにスーッと心に染みわたり、深みを感じさせる一曲。
02変身
相手を理解するためには自分が変わる必要がある。それができないのなら、その関係を終わらせるしかないと歌うラブ・ソング。柴田淳は、ここでまた人を好きになるということの難しさを教えてくれる。
03夜の海に立ち... (弾き語りバージョン)
記念すべき1stアルバムに収録された隠れた名曲の、ピアノ弾き語りヴァージョン。極限までアレンジをシンプルにそぎ落とすことによって、原曲の持つメロディの美しさが最大限に引き出されている。切ない歌詞は涙モノだ。