ガイドコメント
大ヒット・ナンバー「アゲハ蝶」「幸せについて本気出して考えてみた」ほかを収録した2002年3月発表の3rdアルバム。ロック的なところからさまざまなニュアンスを加えた音楽のバリエーションはポルノならでは。
収録曲
01敵はどこだ?
雷鳴のよう激しい演奏が轟きわたり、楽曲はスタート。愛や絆さえもすべて奪い去ってしまう戦いという悲劇。彼ら流のスタンスでLOVE&PEACEを訴えかけた、スリリングかつ躍動的な演奏で迫りくる反戦歌。
02ラスト オブ ヒーロー
03アゲハ蝶 (Red Mix)
04ハート
岡野昭仁の歌声が、ウルウルとした気持ちを染みわたらせていく。大切な、最愛の人への想いを素直に吐き出していく。愛する人を守りたい気持ちは、こういうものだと再認識し、聴き惚れてしまうバラード。
05Aokage
ちょっとした心のすれ違い。相手の機嫌を直したいけど……そんな誰もが抱く小さな心配を、映画の1シーンのようにドラマティックに描きあげたミッド・バラード。とてもシンプルな演奏が情景を浮き上がらせていく。
06クリスチーナ
「ワン、ツー、スリー、フォー」のカウントからスタート。軽快なロックンロール・ナンバーということもあり、ライヴ感を持った荒々しい演奏が繰り広げられていく。これぞポルノグラフィティ流ロックンロール・スタイル。
07n.t.
ザクザクとした躍動的なギター・サウンドからの幕開け。朝日が昇り、今日が始まるたびに生まれ変われるはずなのに、眼の前には心の狭い自分がいる……。自問自答しながらも前へ進もうとしていくナンバー。
08ヴォイス
哀愁味を漂わせた岡野昭仁の歌声で、心が刹那色に塗りつぶされていく。胸の中へ溜まった澱を吐き出すかのように、会いたくてたまらない切ない想いを、ストリングス系の優しげな調べに乗せて悲しげに歌いあげていく。
09パレット
10幸せについて本気出して考えてみた (アルバムヴァージョン)
11ニセ彼女
大好きな彼女のなかから、今まで知らなかった表情が見えてきた。「それはきっとニセの彼女だ。本物は何処にいるの?」。そんな惚れた相手の変化に対する戸惑いをシニカル&ポップに描写したシンプルなロック・ナンバー。
12ビタースイート
豪圧なギター・サウンドが津波のよう押し寄せてくる。かなり激しい表情を持っていながらも、音圧へ緩急の波をつけることで、性急なメロ歌へ心地好い振幅もつけていく。演奏が進むにつれ高揚していく姿も、胸にせまる。
13夜はお静かに
生々しいピアノの音色と麗美なストリングスの調べを背景へ敷きながら、1日の終わりをともにゆったりしっとり過ごしていく様をリリカルに描写。ステレオのヴォリュームを下げ、お互いの話し声をBGMに……おやすみ。