ミニ・レビュー
デビュー曲のDisc-1の(1)から2002年のDisc-2の(11)に至る25年の歩みを自身の選曲で振り返るベスト盤。フォークかロックか(?)的文脈で語られることの多かった長渕だが、Disc-1の(4)は彼もビジュアル系ロックの祖の一人であることの証明だ。
ガイドコメント
78年のデビュー曲「巡恋歌」から2002年リリースの「静かなるアフガン」まで新旧を織り交ぜたベスト盤。都会の路地裏の匂いと、男の強さと弱さをギターに託して歌い続ける、ひとりの“侍”の姿がここに。
収録曲
[Disc 1]
01巡恋歌
02いつものより道もどり道
03もう一人の俺
04交差点
05俺らの旅はハイウェイ
06すべてほんとだよ!!
07午前0時の向こう側
08プライベート
09GOOD-BYE青春
10日めくりの愛
11スローダウン
12乾杯
13泣いてチンピラ
14LICENSE
15電信柱にひっかけた夢
[Disc 2]
01JEEP
02JAPAN
03しゃぼん玉
04I love you
05RUN
06ガンジス
07家族
08英二
09いのち
10ひまわり
11静かなるアフガン
タイトルに似つかわしい壮観な配音が印象的。世相を具体的に反映した、静かなる反戦歌。戦争の撤廃、すなわち平和というささやかな望みを切に願い乞う。悲しき時代に対するその強い想いを、あえて淡々と訴えかける。