ガイドコメント
シンガーソングライターaiko、2002年9月リリースの4thアルバム。シングル曲「おやすみなさい」「あなたと握手」「今度までには」ほか全13曲をキュートなヴォーカルと卓越したソング・ライティングで聴かせる。
収録曲
01マント
「あなたと繋がり合ってたい」と願う女の子の気持ちを綴ることの多い彼女らしく、この楽曲でも、aikoらしい表現をいくつも用いながら、女の子の「こう思ってるんだから」という気持ちを描きあげている。
02赤いランプ
疾走感を持ったビートを背に、哀惜な想いを、今にも壊れそうな声色を通し歌いあげていくaiko。恋の終わりを「ふたりの電池が切れた」と表現していくところに、弱い気持ちをとりつくろいながらも、必死に前へ進もうとしていく女心を感じてしまう。
03海の終わり
いつかは離れてしまうからこそ、今の関係を大切に……仲直りしようよ。がんばって恋の道を舗装しようとしていく女心を、ゆったりとしたギター・サウンドへ乗せて表現。必死に想いを投げかける彼女の姿に、痛く共感。
04陽と陰
心の中へ潜む2つの感情を、“慰めの陰”と“励ましの陽”と表現。2つの気持ちを比較しながら、「すべてOK」と言い切れるくらい強い気持ちになっていくさまを描写。弱い心にさりげなく喝を入れていく姿にも共感。
05鳩になりたい
“あなたのことを想うことで私は輝いていられるの”。恋へ揺れ動く女性の気持ちを、鳩や虎、なまずなどいろんな動物たちの行動へ投影しながら描きあげていく。その描写の数々に、「うん、わかる」と思わず納得。
06おやすみなさい
物悲しい雰囲気で紡いでいくaikoの歌声が、聴けば聴くほど胸へ切々とした澱を積み重ねていく。「さよなら」ではなく「おやすみなさい」と、失くしそうな想いを封印していく、その傷つきたくない恋心にも痛く共感。
07今度までには
物悲しいギターと悲哀を携えたストリングスの調べに乗せ、今にも壊れそうな声で歌いかけてくるaiko。忘れたいけど忘れられない失恋後の気持ちをリアルに描きあげた詞に、胸も切なく泣けてくる。
08クローゼット
09あなたと握手
聴き手の感情をポジティヴに導いてくれる、開放的な楽曲。歌詞へ綴った、もっと深く繋がりあいたい気持ち。「わかる」と納得する人も多いことだろう。伸びやかに歌いあげていくaikoの声も魅力的だ。
10相合傘 (汗かきMix)
11それだけ
「一生あなたを離したくない」。誰もが想う添い遂げたい感情を、想いを告白するように歌いあげていく。寝る前に大好きな人のことを考えたときに出てくる想いとは、この歌のようなリアルな言葉の数々に違いない。
12木星
13心に乙女