ミニ・レビュー
15歳と12歳の兄弟ユニット。向上心を忘れないせつなさや、ふと抱いた感情の淡さ、キラキラ輝く一瞬の情景を唄い上げる“フォーク”を、声変わりもしていない少年が体現している! ひさしぶりに出会った、アンファン・テリブルだ。斎藤和義のプロデュースも光る。★
ガイドコメント
話題の中学生兄弟デュオ、平川地一丁目が、自らの東京観を歌にした「とうきょう」でメジャー・デビュー。斉藤和義をプロデューサーに迎えた、世間に衝撃を与えること必至の激情ハード・フォーク。
収録曲
01とうきょう
斉藤和義プロデュースによる、林龍之介と直次郎の兄弟フォーク・ユニットのデビュー曲。時折響く迫力あるドラムとストリングスの響きの中、繊細ながら力強く奏でられるギターが、東京で暮らす人々の心情を捉える。
02かわれないので
2003年発売のデビュー・シングル「とうきょう」収録曲。前に進んでいくことを良しとしがちな世の中で、“それがしあわせなんですか?”と疑問を投げかける。優しく溶け合うギターとホーンが、春風のようだ。
03少女
デビュー・シングル「とうきょう」に収録された、五輪真弓のカヴァー。メンバー二人きりによる歌と演奏。熟成を感じさせる歌詞が、丁寧なギターとピュアな歌声によって、新鮮な響きを持って伝わってくる。