ミニ・レビュー
半年という短期インターバルを経ての、堂々のミニ・アルバム。生々しい感情を抱えつつ中庸でありつづけようとしている彼が、それでも派手に盛り上がり、かつ沈静着実に音を紡ぐベクトルをみつけたようだ。あとは、キャッチーなヒット・ナンバーが生まれれば何もいうことはない。
収録曲
01#1
02冬の翼
インディーズ時代の名曲と謳われるロッカ・バラード。オアシスの「ホワットエヴァー」を想起させる壮大なオーケストラ・サウンドは、広大な冬の景色を歌った詞の世界に説得力を持たせている。
03#2
04長い橋
のらりくらりとした曲調のロック・ナンバー。変化に富んだキーボード・サウンドやギター・リフなどが楽曲に渋みを生んでいる。また淡々とした雰囲気から、かすれ声、激しいシャウトに切り替わるヴォーカリゼーションも絶妙。
05不安定なイス
しっかり立たず左右に揺れる“不安定なイス”をたとえに使って、迷いや葛藤について歌うブルージィな1曲。ヴォーカルを引き立たせる軽快なアコギや細かく刻まれるギター・リフが、脇をしっかりと固めている。
06#3
072 (two)
感動的な映画のエンディングに合いそうなスケール感がある曲調のバラード。ノイジーなギター・サウンドやサビの“トゥトゥトゥ〜”というコーラス、シンプルな構成が、哀愁漂うメロディを引き立てている。
08コミュニケーション
YUKIに提供した緩やかなポップ・チューンをセルフ・カヴァー。アコースティック・サウンドとキラキラした音像のエレクトロニクスが合わさったサウンドにのせて、恋する気持ちとそれを伝える勇気について歌っている。
09#4