ミニ・レビュー
解釈の深浅よりも、まず指が回るかどうかが問題になる難曲ばかりを集めたアルバムである。録音当時、17歳だったヴェンゲーロフのテクニックは、小憎らしいほど冴えわたっている。パガニーニの曲では、メータが作り出す堂々たる響きも印象に残ることだろう。
ガイドコメント
《ワーナークラシックNEW BEST 50》の1枚。“百年に一度の天才”という呼び名も納得の、ヴェンゲーロフ(74年生まれ)によるスリルと興奮度満点の超絶技巧作品集。
収録曲
01ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調op.6 (パガニーニ)
02序奏とロンド・カプリチオーソop.28 (サン=サーンス)
03ハバネラop.83 (サン=サーンス)
04カルメン幻想曲 (ワックスマン)
演奏
マキシム・ヴェンゲーロフ(VN) ズービン・メータ指揮 イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団