ミニ・レビュー
(1)の曲調はオーソドックスなシンガー・ソングライター作品然としており、メロディもストレート。しかし、少年犯罪や幼児虐待の横行する日本の現状に目をやる歌詞のメッセージ性は強い。(2)は恋愛がテーマの感傷的なバラード。(3)は自身のピアノ・ソロによるクラシカルな小品。
ガイドコメント
せつない「あなたとの日々」がヒットを記録し、注目を集めているシンガー・ソングライター柴田淳のシングル。アルバム『オールトの雲』や『ため息』などをチェックしつつ、お楽しみに。
ガイドコメント
2003年にリリースした「あなたとの日々」が、初めて『オリコン』TOP10入りするなど、着実に実力と人気をつけてきている柴田淳。彼女が放つ2004年最初のシングル。
収録曲
01未成年
オーソドックスなスロー・バラードながら、「未成年」の心情を綴った詞が印象的。現代社会へ対してグサリと突き刺すようなメッセージ・ソングは、“柴淳”の卓越した歌唱力やハイトーン・ヴォイスによって楽曲に奥行きと広がりを加えている。
02幸せなうた
相思相愛、お互いを求め合う恋人。最愛の相手に向かって歌い上げる愛の言葉。ピアノの伴奏のみのシンプルな歌ながらもこれだけの説得力を持ち得るのは、彼女のズバ抜けた歌唱力があってこそ。美しくも哀しいメロディと、心の内を素直にさらけ出した切ない歌詞が印象的な1曲。
03サーカスがやってきた (Piano Solo)
アコースティック・ピアノのみで奏でられるシンプルなインスト・ナンバー。ワルツ風の軽やかなメロディでありながら、そこにはサーカスの楽しげな雰囲気はまるでなく、どこか不穏で物悲しい雰囲気にあふれている。祭りの後の寂しさ、そんな言葉が浮かんでくる小品だ。