ミニ・レビュー
当時はオーケストレーションをそのままシンセサイザーに移しかえたようにしか思えなかったのだが、(筆者が大人になり)こうして冷静な耳で詳しく聴いていくと、トミタ流のユーモアやひねり、さまざまな創意工夫があったことに気づかされた。楽しく美しい。
ガイドコメント
『惑星』をはじめとする“宇宙3部作”の後に発表された第7作。初心に帰り、原曲の持つ美しいメロディを生かし、多彩な音色を加味。オーケストラでは為し得ない世界を作り出している。
収録曲
ラヴェル(富田勲編):
01「ダフニスとクロエ」組曲第2番:夜明け〜無言劇〜全員の踊り
02亡き王女のためのパヴァーヌ
03ボレロ
04組曲「マ・メール・ロワ」