ミニ・レビュー
花鳥風月の響きに彩られたセカンド・アルバム。日本情緒まじりのアイリッシュ・トラッドを想起させるような背景の大きさの中に立ち表われる歌声は、美しく柔らかな息遣いで透明な音の束を飛翔させる。時代に左右されない強さがそこには宿っている。★
ガイドコメント
オリエンタルで民族色のある独特の歌声と美しい日本語詞で、確固たる個性を放つ彼女の2ndアルバム。1stアルバムで確立されたオリジナリティを踏襲しつつも、全体的にオルタナティヴなアプローチを施した楽曲が印象的だ。
収録曲
01数多
02あなた あたし
「いてね」「いてね」と繰り返す冒頭など、リフレインを複合させた音楽的面白さと呪文的効果がクセになる曲構成。そこに彼女の静謐な多重ヴォーカルが加わることで、脳内リピート率はさらに増す。一度聴くと耳から離れない。
03霧
04止めないで
05唯一のもの
06ごとく
07香水
08女神
09先
10亡者
11美しい影
12蜂蜜
13時