ミニ・レビュー
良質のギター・ポップを提示する3ピース・バンドのメジャー第2弾シングル。圧倒的な疾走感をたたえたバンド・サウンド、“僕ら”という存在の儚さを描いた歌詞、そして、聴く者の心を一瞬で突き刺す必殺のメロディ。2005年を代表する激ポップ・チューン。
ガイドコメント
エモ系ギター・ロック・トリオ、音速ラインの「スワロー」に続くメジャー2ndシングル。タイトル曲はバンドの最大の特徴である切なさと疾走感が同居した、十人十色の涙のツボについて歌った楽曲だ。
収録曲
01街風
甘酸っぱいメロディ・ラインをハイ・テンションの演奏で疾走するエモーショナルなロック・チューン。緩急を使い分けた構成によって緊張感を高め、それを突き破るかのように藤井敬之の伸びやかな歌声が響きわたる。
02わすられ (アコースティック・ヴァージョン)
お祭り直前のワクワク感を思い出しながら過ぎ去った青春の日々を懐かしむ歌詞が甘くてかすかにほろ苦い、フォーキーな小品。息継ぎの音までもが聴こえてくる、囁くような藤井敬之の歌声はどこまでも優しくて温かい。
03テンダー
8ビートのギター・ポップとロッカ・バラードを組み合わせた、計算され尽くしたリズム・チェンジが小気味良い楽曲。バンドの演奏力の高さをまざまざと見せつけるかのような、繊細かつエネルギッシュな引き締まった演奏だ。