ミニ・レビュー
60年代の王道ロックを彷彿とさせる、ちょっぴりアナクロ気味のサウンドが、かえって新鮮な輝きを放つ。こういう音はおじさんロッカーも大好きで、今の時代に再現するとなると結構贅沢な機材が必要だ。そういう点ではリッチなサウンドを聴かせる希少なバンド。★
ガイドコメント
メジャー4枚目のシングル。“春夏秋冬”シリーズに区切りをつけた彼らの第2期の始まりらしい色鮮やかなナンバー。カップリングにはライヴ受けが良く、またファンを中心に音源化が待望されてきた「ダンス2000」を収録。
収録曲
01虹
雨上がりの気持ち良い空気をそのまま曲に昇華させたような、爽快ギター・ロック・ナンバー。シンプルに据えられたベース・ラインの上で、コロコロとキーボードがステップを刻む。きれいに寄り添ったAメロのコーラスが、清涼感を際立たせて心地良い。良質のポップ・センスを持つバンドだと改めて実感させられる。
02ダンス2000
つまらないプライドを持った現代人に、直撃気味に捧ぐダンス・ナンバー。ベースはクールにラインを辿り、電子狂鍵盤はミラーボールばりにギラついて、ダンスを誘う。足踏みもいいけど、道を切り拓くにはいいかげん振り切って踏み出してみたら? 乱暴な言い方をすれば、そんなメッセージが込められた警鐘歌だ。