ミニ・レビュー
一聴、ソフトなメロディが美しいミディアム・ナンバーに思えるのだが、芯にあるのはロッカ・バラードで非常にパワーのある曲である。ゆえに、彼女のヴォーカル力もあいまって知らず知らずのうちに曲にグイグイと惹きこまれてしまう。名曲の予感。映画『タッチ』主題歌。
ガイドコメント
YUKIの通算12枚目となるシングルは、全国東宝系映画『タッチ』の主題歌。台本を読んで書き下ろした歌詞も印象的な、珠玉のバラードだ。カップリングには、ライヴ・ヴァージョンの「AIR WAVE」ほかを収録。
収録曲
01歓びの種
日常のささやかな“歓びの種”を見逃すことなく育てようと、彼女らしくポジティヴに歌うミディアム・バラード。無責任に「〜しよう」と歌わず、あくまで「〜みよう」と歌いかけるところに、彼女のセンスの鋭さがある。
02首輪
彼女にしては珍しく気だるげな歌声を聴かせるエレクトロ・ポップ・ナンバー。明るくカラフルな曲調が多い彼女にあって、まさに歌詞でも歌われているとおりの“白黒の世界”のごとき楽曲のムードは、むしろ新鮮だ。
03AIR WAVE
ソロ3作目『joy』(2005年)収録曲のライヴ版は、アルバム発表以前の2004年9月30日に録音。和製“ギター殺人者”松江潤が弾く「マイ・スウィート・ロード」なギターが、楽曲と会場を心地良くスウィングさせている。
04歓びの種 (Instrumental)