ミニ・レビュー
歌謡曲っぽいウェットなメロディ・ラインと暴れるベース・ラインが印象的な(1)、ストレートな8ビートに切ない歌詞がよくマッチした(2)、なんとなくユーミンを思い出させるR&R(3)、と曲調はさまざまだが、抜群のアレンジ・センスとヴォーカルの声質が共通の魅力。★
ガイドコメント
「逢瀬川」に続く4枚目のシングル。タイトル曲は、いつの間にか大人になってしまうことへの戸惑いを、弦楽8重奏をバックに綴ったバラード・ナンバー。カップリングにはグリコCM曲の「逢いたい」を収録。
収録曲
01ナツメ
大人になることへの戸惑いとイノセンスについて歌い上げたメランコリックなポップ・ソング。バンド・サウンドと弦楽8重奏の絡みは、まるで未来へと続く道を照らし出す光のように広がりがある…… 。細かい編集を加えたヴォーカルがフックとなっている。
02逢いたい (SINGLE MIX)
ときめくような恋心をキャッチーなメロディ・ラインで描いた、音速ラインの個性が存分に発揮されたラブ・ソング。『風景描写』に収録されたオリジナル・ヴァージョンよりもストリングスの響きが強調されたダイナミックな仕上がり。
03卒業
パワフルなバンド・サウンドが、季節の変わり目に訪れる“別れ”の寂しさを振り切るかのように力強く鳴り響く、音速ライン流卒業ソング。ディストーションを効かせたギター・リフは少しだけオリエンタルな味わい。