ミニ・レビュー
5枚目のシングルは、持ち味のセンチメンタル・カラーが滲む3曲入りマキシ。リード・トラック(1)は、疾走ギター・サウンドが記憶の中の風景を鮮やかにフラッシュ¥バックさせる。染み込むように瑞々しいヴォーカル、ナチュラルな転調も絶妙の切り口。
ガイドコメント
音速ラインの5thシングル。タイトル曲はソングライターである藤井敬之が住む福島県に実在するビール工場がある街を歌ったもの。センチメンタルな詞と疾走感のあるサウンドが聴けるギター・ロックとななっている。
収録曲
01みずいろの町
福島県に実在するビール工場のある町を題材にした、瑞々しい疾走感あふれるギター・ロック。イントロのメロディアスなベース・ラインが楽曲のスピード感を強調する。藤井敬之のファルセットを交えた繊細な歌声が光る。
02サマーフォーク
打ち込みによる性急なビートをフィーチャーしたニューウェイヴ風味な意欲作。未来的なサウンドに乗せて歌われる、日本語の語感を活かした風景描写が爽やかだ。アコースティック・ギターとエレクトリック・ギターの使い分けが絶妙。
03花かんざし
アコースティック・ギターの弦の上を滑る指の音まで聴こえてくる繊細なフォーク・バラード。恋の始まりから終わりまでをわずか1分半で歌い上げることによって、その儚い美しさまでをも表現している。