ミニ・レビュー
女性三人組のセカンド・シングルは、三角関係を思わせるような微妙な恋愛心理を歌ったもの。朴とつとしたア・カペラの導入部からパワフルなロック・サウンドへとドキドキ意表を突く構成で、徐々に不安を増してゆくようなシャウトが、せつなく哀しい。
ガイドコメント
チャットモンチーの強力2ndシングル。キュートでしかも毒のある歌詞と、オルタナを越えた轟音ギター・サウンドは、聴く者の心を真正面から捉えて震わせる。
収録曲
01恋愛スピリッツ
朴とつとしたア・カペラの導入部から一気にパワフルなサウンドへと急展開していくキャッチーなロック・ナンバー。恋人の二股交際を疑い、微妙に揺れる女心を、せつなくシャウトしている。
02手の中の残り日
壊れ始めた二人の心の距離を巧みなエピソードで表現しているロック・ナンバー。特に混乱したように叫ばれる“足を引っぱらずに手を引っぱって”という歌詞は、インパクト大。
03Y氏の夕方
どこか哀愁を感じさせるギター・サウンドに、淋しさ漂うヴォーカルをのせたポップ・チューン。子供の頃の夕景を思い出しながら、このままじゃいけない、何度でもやり直さなければ、と自分に言い聞かせている。