ミニ・レビュー
1年ぶりのセカンド・フル・アルバム。デュオの日本語の歌をメインに置き、レゲエをダンサブルにアレンジした音と噛み合っている仕上がりがまず見事だ。スピード感のある音とポジティヴな歌が溶け合ったポップ・ミュージックであり、甘い味付けも心憎い。
ガイドコメント
2人組ダンスホール・レゲエ・ユニットの2ndフル・アルバム。対峙するスタイルを持つ2人の相乗効果的なハモリが魅力。夏のビーチやドライヴに一役買いそうな、ゴキゲンなダンス・ホール・レゲエが満載。
収録曲
01まっかっか
夏の到来を高らかに叫ぶアッパー・レゲエ・チューン。陽気なトラックとコール&レスポンスを意識した構成など、完全にフロア志向型のダンス・ナンバーだ。短い夏の暑い一瞬を真空パックしたかのような熱気が詰まっている。
02この先もずっと〜Brother&Sister〜
兄弟へと向けた家族愛に満ちあふれた一曲。メロウなトラックに乗せて綴られる一言一言に込められた思いが、少しずつ心のボトルを満たしていく。少し照れくさいようで、大切な絆に気づかせてくれるナンバーだ。
03I・N・G
前進する者のみが未来を切り拓き、夢をつかむことができると、力強いフロウで聴かせる一曲。リアルな言葉とハンド・クラップを絡ませたトラックが、これでもかと気持ちを奮い立たせる。道に迷った時に聴きたい、道標的な曲だ。
04ひとりじゃない
最愛の人に向けて歌われた最上級のラブ・ソング。ありったけの気持ちを込めて、「俺にとって、この世界にたった一人の人だから」と歌い上げるフレーズは感動的。まさに結婚式にぴったりな一曲だ。
05ヤベクレトベ
本格的なレゲエ・サウンドで聴かせるダンス・ナンバー。ディスコティックなサウンド・メイキングが、適度な80's感を醸し出しているのもニクイ。ダンスホールを大きく揺らすのは間違いない、必殺チューン。
06革命マイセルフ
80's感バリバリな打ち込みサウンドに乗せて、たゆたうようなメロディを聴かせるメロウな一曲。共感性の高い日常的な視点で語られるリリックが染み入るように胸に広がっていく、感動的な作品となっている。
07懐メロ
タイトル通り、懐メロを歌った曲。思い出の曲に込められたメモリーをノスタルジックなサウンドに乗せて目一杯歌い上げている。誰もが持つ青春時代の輝ける瞬間と、楽しい時間を思い出すのは間違いない。
08Day by Day
ヨコハマタイヤ「ECOタイヤDNA」CMソング。ラップの掛け合いとコーラスの気持ちのいいテンポで、“後退りせずに立ち向かえ、やれば何かが見えるさ”と、ポジティヴに生きることを訴えるナンバー。
09カンチGuy
二股をかけている女とかけられている男のやりとりをユーモラスに描いた、現代版「DA・YO・NE」風ナンバー。インサートされる女性の声が名古屋弁であるのも、東海地方出身の彼ららしさを感じさせる。
10全震全霊 (ALBUM Ver.)
叩きつけるようなビートと「とにかく踊れ」と煽りまくるフロウ。全国のパーティ・ピープルのために捧げられたといっても過言ではないほどの即効性と致死性を秘めたダンス・チューン。この強力なグルーヴからはなかなか逃げられない。
11その時がくるまで
Mega Hornのパート以外はストレートなポップのメロディ・ラインで聴かせる、MEGARYUとしては若干異色な印象を受ける一曲。「夢を叶えるのは実行することだけ」というメッセージが響く力強いナンバーだ。
12I miss you (ALBUM Ver.)
別れた恋人に想いを馳せる失恋ソング。ピアノとストリングスが絡み合う美麗なサウンドに乗せて歌い紡がれる男の気持ちは、情けなさを感じさせつつも、その不器用ながらも真っ直ぐな言葉が切なくて胸を打つ。
13心のオアシス
Ryu Rexの清水のように爽やかなヴォーカルが心に潤いを与え、Mega Hornの力強いフロウが勇気と力をくれる、まさに「心のオアシス」な一曲。疲れた心と身体に活力をくれる、癒しのナンバーだ。