ミニ・レビュー
これまでのはつらつとしたイメージから一新、生々しいくらい濃やかな心情を唄っている艶っぽいなっちに大注目。タイトル曲では、スパニッシュ・ギターの旋律が狂おしいほどの恋情を表現。多少の背伸びが感じられるが、そこがまたくすぐったいオンナの魔性をかもし出している。
ガイドコメント
安倍なつみの、前作「ザ・ストレス」から2ヵ月ぶりとなる2006年第3弾シングル。この作品は、彼女にとって通算9枚目のシングルとなるもので、ますます魅力を増した彼女が実感できる。
収録曲
01甘すぎた果実
アイドル路線から一転、超年下の男に惚れてしまった女の深い情念を、スパニッシュ・ギターの音色で彩る意欲作。主人公同様、背伸びしている自分に苦しみつつも、あふれる感情を抑えられない“なっち”の姿がいじらしい。
02やんなっちゃう
8thシングル「甘すぎた果実」カップリング。彼の前ではどうしても素直になれない理由を、愛らしさ120%で歌う正統派歌謡曲。危なっかくて放っておけない魅力を持った女のコと“なっち”自身の姿を、なんとなく重ねて聴いてしまうナンバーだ。
03甘すぎた果実 (Instrumental)