ミニ・レビュー
約半年ぶりのリリースとなる11枚目のシングルは、サウンド・プロデューサーに笹路正徳を迎えた、ポップでキャッチーなミディアム・チューン。森山直太朗のファルセットを存分に活かした、初秋の憂いを感じさせるような季節感たっぷりのサウンドだ。
ガイドコメント
2006年9月発表の11枚目のシングル。サウンド・プロデューサーに笹路正徳を迎えた意欲作で、個性的なヴォーカルが際立つ高品位な仕上がりになっている。よみうり・日本テレビ系『第30回鳥人間コンテスト』のイメージ・ソング。
収録曲
01風になって
アコースティック・ギターとストリングス&ヴィブラフォンの響きが美しくもキャッチーなミディアム・チューン。彼の持ち味である存在感あふれるヴォーカル&ファルセットが良く映えて、聴くだけで心が癒される。希望に満ちたさりげなくも力強い詞も好印象だ。
02愛のテーゼ
重みのあるバラードを思わせるタイトルとは異なり、意外にもアップ・テンポに展開するポップ・ナンバー。男性の中に潜む可愛らしさが感じられる詞が印象的。「まぁ君は 僕の救世主」というフレーズこそ、究極の「愛のテーゼ」?
03メビウス
終わらない日々をなんとなく繰り返して過ごす。そんな日常を客観的に綴った詞を、アコースティック・ギターに乗せて歌ったミディアム・ナンバー。彼の歌声がしみじみと心に染みわたるが、自身への愛ある皮肉を込めた、思わずほくそ笑んでしまうフレーズも。