ミニ・レビュー
7枚目のアルバム『彼女』から約9ヵ月ぶりにリリースされる21枚目のマキシ。イントロ一発で独自の世界を作り上げるaiko節は健在で、ファンとしては安心して聴ける。大きなテーマを、日常のささやかな視点で描けるのがこの人の強みだろう。
ガイドコメント
2007年の第1弾シングルは、タイトルどおり幸せな気持ちにさせてくれる、なじみやすさと繊細をあわせ持ったナンバーだ。奔放なスタイルで歌われる独特の世界が、さまざまな感情を浮かび上がらせる。
収録曲
01シアワセ
恋愛関係における“シアワセ”感について歌った21stマキシ・シングル。涙も別れもまた幸せの1つと語るaikoの歌は、幸せ気分と同時に切なさもいっぱい。伸びやかなヴォーカルがグルーヴィな音の上に流れていく。
02リップ
思わず体がリズミカルに動いてしまうミディアム・ポップのラヴ・ソングだ。学生生活における夏の恋がストーリー性豊かに綴られていく。力まぬ高音部もますます伸びやかで強烈にキュート! NTTドコモ関西のCMソング。
03朝の鳥
朝日が差し込む部屋の情景をとらえたスローなジャズ・ナンバー。冒頭からピアノとパーカッションで大人の雰囲気に満ち、夜型生活を送る女性の切々たる胸の内が歌われていく。途中から絡んでくるサックスも魅力的だ。
04シアワセ (instrumental)