ミニ・レビュー
軽やかにスウィングしていくバンド・サウンド、凛とした緊張感と大らかな開放感を描き出していくヴォーカル。2007年の第2弾シングルは、伊澤一葉(鍵盤)の作曲によるジャジィ&ダイナミックなナンバー。椎名林檎の官能的ダイナミズムとでも言うべき歌が気持ちいい。
ガイドコメント
2007年8月発表のシングルは、キーボード/ピアノを担当する伊澤一葉が作曲を手がけたナンバー。スウィング感あふれる爽やかなポップな仕上がりで、タイトルどおりのキラー・チューンだ。
収録曲
01キラーチューン
カントリー・テイストのギターやスウィング感をたたえたビート、ロマンティックな鍵盤と爽快にして狂おしいヴォーカル。これらがひとつになった、キラキラとしたダンサブルなナンバー。東京事変のクセのあるポップ感覚が、全面に押し出されている。
02BB.QUEEN
ヘヴィ・サイケデリック・ロックとでもいうべきバンド・アンサンブルが渦巻く、超個性的なロック・チューン。きわめてヒステリックでありながら上質のポップスとして成立させてしまう、椎名林檎のヴォーカル・センスに驚かされる。
03体
しっとりとした甘いメロディとジャズのエッセンスをさりげなく取り入れたアレンジが融合した、“東京事変風AOR”とでも形容すべきナンバー。美しい響きを生み出すコーラス・ワークも、この曲の魅力を十分に形作っている。