ミニ・レビュー
その昔のヴァイオリニストはべたべたと甘く弾く人が多く、反対に現代の人はすっきりとやる人が多い。時代的にその中間にいたギンペルは表現もそのとおりだ。ほどほどに甘さを持ち、スタイルは現代的。40年以上も前の録音だが、その鮮度は現代でもまったく問題なし。
ガイドコメント
カール・フレッシュ門下のギンペルは、20世紀半ばから後半にかけて活躍したヴァイオリニスト。超個性派とは言えないが、ブルッフやメンデルスゾーンと同様、堂々として仄かにロマンティックな演奏を聴かせてくれる。
収録曲
ブラームス:
01ヴァイオリン協奏曲ニ長調op.77
ドヴォルザーク:
02ヴァイオリン協奏曲イ短調op.53 B.96/108
演奏
ブロニスワフ・ギンペル(VN) (1)アルトゥール・グリューバー指揮 ベルリン交響楽団 (2)ハンス・ツァノテルリ指揮 ベルリン交響楽団