ミニ・レビュー
歴史に残る作曲者の数々が“はたちの頃”に作った曲を集めたクラシック・コンピ。コーディネーター・山尾敦史の「普通に楽しもうと思って買ってくれたのでは無い筈」とライナーに書いてしまうセンスが、読んでも聴いても面白い好企画にしている。企画ものはこうでないと。
ガイドコメント
作曲者が20歳のころに書いた曲ばかりを集めた、ユニークで興味深い企画アルバム。ショパンやシューベルト、モーツァルトやメンデルスゾーン、ラヴェルら、大作曲家たちの“はたちの頃”を聞き比べてみるのも面白い。
収録曲
01セレナード第6番「セレナータ・ノットルナ」〜第1楽章 (モーツァルト)
02ます (シューベルト)
03死と乙女 (シューベルト)
04交響曲第3番「スコットランド」〜第2楽章 (メンデルスゾーン)
05練習曲第3番「別れの曲」 (ショパン)
06練習曲第12番「革命」 (ショパン)
07夜想曲第20番 (ショパン)
08アベッグ変奏曲 (シューマン)
09ピアノ・ソナタ (ブラームス)
10君を愛す (グリーグ)
11ラシーヌの讃歌 (フォーレ)
124つのオジーヴ〜第1 (サティ)
134つのオジーヴ〜第2 (サティ)
14交響曲第1番〜第2楽章 (ショスタコーヴィチ)
152つのレント〜第1曲
(武満徹
16セレナード第6番「セレナータ・ノットゥルナ」〜第3楽章 (モーツァルト)
演奏
(1)(16)ヴォルフガング・ソボトカ指揮 カペラ・イラストロポリターナ (2)(3)タマラ・タカーチュ(MS) イェネ・ヤンドー(P) (4)ラインハルト・ザイフリート指揮 アイルランド国立交響楽団 (5)〜(7)(9)イディル・ビレット,(8)(15)福間洸太朗,(12)(13)クラーラ・ケルメンディ(P) (10)ボディル・アルネセン(S) エルリンク・エリクセン(P) (11)スコラ・カントルム・オブ・オックスフォード カーム・キャレー(OG) (14)ラディスラフ・スロヴァーク指揮 スロヴァキア放送ブラティスラヴァ交響楽団