ミニ・レビュー
加古隆と奥村愛による「黄昏のワルツ」は美しい。ケルトの雰囲気たっぷりのフィドルの旋律では、奥村はじつに洗練された音楽を奏でる。SA-CDマルチで再生すれば、響きに包み込まれるような癒しの空間が現れる。いつまで聴いていても飽きない優秀録音だ。
ガイドコメント
エイベックス第4弾、通算6枚目となるアルバムは、ワーナー時代以来のOEKとの共演作。ピアニスト・加古隆も参加し、奥村の美音を支えている。クラシックからオリジナル楽曲まで、奥村の魅力が凝縮された一枚だ。
収録曲
01ポエジー (加古隆)
02リバーダンス〜キャスリーン伯爵夫人/妖精の女たち/太陽を巡るリール (ウィーラン/石坂慶彦編)
03シェトランド・エア (スコットランド民謡/石坂慶彦編)
04バンジョーとフィドル (クロール/啼鵬編)
05ヴァイオリン協奏曲第1番〜第2楽章 (ブルッフ)
06ガブリエルのオーボエ (モリコーネ/長生淳編)
07タンティ・アンニ・プリマ (ピアソラ/鷹羽弘晃編)
08明日への遺言 (加古隆)
09黄昏のワルツ (加古隆)
10愛のあいさつ (エルガー)
演奏
奥村愛(VN) 加古隆(P) 竹本泰蔵指揮 オーケストラ・アンサンブル金沢 (2)(3)遠山哲朗(G),石坂慶彦(P) (2)小林洋二郎(PERC)