ミニ・レビュー
弦の名曲をチェロで弾く。ごく当たり前の小品集だが、このアルバムには何か見過ごしてはならない人間のもつ優しさであるとか愛情の機微が根底に感じられる。クララ・シューマンの情愛に満ちた「ロマンス」はその最たるところ。今回が世界初録音で聴きもの。
ガイドコメント
新倉瞳の2枚目のアルバムで、桐朋学園大学卒業後初の作品。デビュー・アルバム同様、ロマン派の名曲集で、チェロという楽器の音色を最大限に活かした美しいアルバムに仕上げている。
収録曲
01トロイメライop.15-7 (シューマン)
02ノクターンop.9-2 (ショパン/ポッパー編)
03組曲第3番〜G線上のアリア (J.S.バッハ/ローズ編)
04愛の悲しみ (クライスラー)
05タイスの瞑想曲 (マスネ)
06愛の挨拶op.12 (エルガー)
07ハバネラ形式による小品 (ラヴェル/バズレール編)
08夢 (ドビュッシー)
09エレジーop.24 (フォーレ/ローズ編)
10セレナーデ (シューベルト)
11歌の翼にop.34-2 (メンデルスゾーン)
12夕べの歌 (シューマン/ベッカー編)
13ロマンスop.11-2 (クララ・シューマン/森田一浩編)
14幻想小曲集op.73 (シューマン)
15子守歌op.49-4 (ブラームス)