ミニ・レビュー
18年ぶりのアルバム。パンタの顔の皺やトシの恰幅のよさに年月を感じるが、ぬるくて危うい世界に向かって吠える基本姿勢は不変。「赤の女王」や「黒の図表」ではパンタ独自のシュールな言語感覚が炸裂。しかし怒り、吠えるだけではなく、同世代への慰安歌である「残照」に今の頭脳警察の懐深さがのぞく。
ガイドコメント
2009年に結成40周年を迎える頭脳警察の、およそ18年ぶりとなる同年11月リリースのアルバム。日本のロック・オリジネイターとしてリスペクトを集める彼らが、時代に斬り込む姿勢を貫いた一作。
収録曲
01俺たちに明日はない
02死んだら殺すぞ
03UNDERCOVER
04ROCKATION
05SPARTAKUS INTERNATIONALE R&R BUND
06BRAINWASH
07ヒトを喰った話
08赤の女王
09黒の図表
10残照