ミニ・レビュー
レヴィナスの作品はともに2000年に作曲されたもので、「組み合わされた頭文字4〜弦楽五重奏のための」は弦楽四重奏にヴィオラ1本を足した編成。スペクトル様式によるポリフォニックな作品でグリッサンドを使用したモチーフが螺旋のように幾重にも絡み合い、摩訶不思議な音響を創出する。コセによるヒンデミットは豊潤にして含蓄豊か。
ガイドコメント
フランスを代表するヴィオラ奏者、コセがヒンデミットの新たな魅力を切り拓いた秀逸作。見事なピアノを披露しているレヴィナスは、フランス気鋭の作曲家で、こちらも透明感のある美しい音色を聴かせてくれる。
収録曲
ヒンデミット:
01無伴奏ヴィオラ・ソナタop.25-1
レヴィナス:
02組み合わされた頭文字2〜無伴奏ヴィオラのための
03組み合わされた頭文字4〜弦楽五重奏のための
ヒンデミット:
04ヴィオラとピアノのためのソナタ第1番op.11-4
演奏
ジェラール・コセ(VA) (4)ミカエル・レヴィナス(P) (3)ルートヴィヒ四重奏団
録音
(1)(4)2003.1 (2)(3)2002.2