ミニ・レビュー
藤原基央の穏やかで凛としたヴォーカルにいきなり心を揺さぶられる、約6ヵ月ぶりの両A面シングル。抑制の中にも変化に富んだサウンドが味わい深い美しく感動的な「宇宙飛行士への手紙」、幾何学的に交錯するアンサンブルとシニカルな歌詞が青白い火花を散らすロック・チューン「モーターサイクル」という好カップリングに仕上がっている。
ガイドコメント
2010年10月発表の両A面シングル。「宇宙飛行士への手紙」は、藤原基央が描く儚くも美しい詞の世界観と、4つ打ちのリズムを基調に軽快に響き渡るバンド・サウンドが心地よいナンバーだ。
収録曲
01宇宙飛行士への手紙
風が通り抜けるような爽やかでグルーヴィなバンド・サウンドは、未来が詰まった宇宙の広がりを思わせる。かけがえのない人生をともに生きたいという強い願いが込められた、7thアルバム『COSMONAUT』先行の18thシングル。
02モーターサイクル
18thシングル。日常生活のサイクルにおけるさまざまな葛藤や矛盾に、突き放すでもなく関心するでもない一見日和見的な態度で皮肉る世界観は、藤原基央の感性ならでは。明朗なヴァースと一気に風を切るように突き抜けていくコーラスとのギャップが痛快。
03good friends