ミニ・レビュー
ピュイグ=ロジェ門下の坂戸による、2010年の師の生誕100年を記念したアルバム。結婚前のロジェ時代の作である「二つの祈り」など、貴重なだけでなく、坂戸の献身あふれる演奏もあって、実に滋味豊かなすぐれた作品として伝わってくる。トゥルヌミールやメシアン他も色彩的でありながら透明感を併せ持つ秀演。★
ガイドコメント
フランスを代表するオルガニスト、作曲家であり名教師でもあったピュイグ=ロジェ生誕100年記念アルバム。彼女を中心として彼女の師と同世代の作曲家の作品を収録し、彼女の作曲家としての側面に光を当てている。
収録曲
01コラール第1番ホ長調 (フランク)
02聖週間の嘆き〜スペイン風瞑想 (ピュイグ=ロジェ)
03二つの祈り (ロジェ)
04「過ぎ越しのいけにえ」によるコラール即興曲 (シャルル・トゥルヌミール)
05「キリストの昇天」〜2.天国を望む魂の清らかなアレルヤ (メシアン)
06古いノエルによる変奏曲op.20 (デュプレ)