ミニ・レビュー
初のベスト盤は、11枚目までの全シングル表題曲(両A面「風」を除く)を順に網羅。さすがシングルだ。名曲揃いを実感。歌詞の訴求力も鉄板で、ヴァラエティ豊かな内容のため、入門用に薦めたい一枚。2011年夏を盛り上げるアイテムとしてもマスト。The BK SoundによるミックスCDもシングル曲で構成。
ガイドコメント
湘南乃風初となるベスト・アルバム。MOOMINを迎えた1st「応援歌」から2011年第1弾「爆音男〜BOMBERMAN〜」までのシングルと7th「黄金魂」カップリング「曖歌」を加えた12曲を収録。シングル楽曲中心のMIX CD付属の必携盤。
収録曲
[Disc 1]
01応援歌 (feat.MOOMIN)
MOOMINとHOME GROWNが参加した記念すべき1stシングル。アコースティック・ギターを基調にしたシンプルかつ爽やかなサウンドに乗せて、ラップやコーラスがにぎやかに飛び交う。夢を捨てずに立ち上がれと励ますメッセージ・ソングだ。
02晴伝説
潮騒の音色でスタートするレゲエ調のゴキゲンなナンバー。“負けんじゃねぇ 泣くんじゃねぇ 俺が俺であるため”など、聴き手に勇気を与える情熱的なフレーズがぎっしりと詰まっている。映画『ひゃくはち』主題歌起用の2ndシングル。
03カラス
「あいつの事教えてくれ 何してるのか?」――自分の前から姿を消した親友を探すというストーリー仕立ての、男同士の友情をテーマにしたエモーショナルな歌詞が印象的。レゲエ調のサウンドがさらに高揚感をあおる3rdシングル。
04覇王樹
明るいホーンの音色とゴキゲンなメロディにポジティヴな歌詞が絶妙にマッチした、ハイテンポのスカ・チューン。乾いた砂漠に咲くサボテンの花のように「太く生きろ」というメッセージを込めた野太いヴォーカルが胸を突く応援歌だ。
05純恋歌
2006年3月発表の5枚目のシングルにして大ヒットを遂げたラヴ・ソング。前半では二人の出会いから恋人になるまでをストーリー風に綴り、後半では“白髪の数喧嘩して しわの分だけの幸せ”と老後も愛することを誓う。結婚披露宴でも歌われる感動の一曲。
06睡蓮花
“濡れたまんまでイッちゃって!!!”のフレーズでおなじみ、2007年6月にリリースされた6枚目のシングル。プロデューサーにMINMIを迎え、カリブ海の島国トリニダード・トバゴ伝統の音楽、ソカを取り入れたゴキゲンなサマー・ソングだ。
07黄金魂
テレビ朝日系『交渉人』主題歌/映画『ドロップ』挿入歌起用の2008年発表の7thシングル。プライドを投げ打って恐れず前へ走れという詞は、強い勇気を与えてくれる。プロ野球選手の片岡(西武)や亀井(巨人)、畠山(ヤクルト)らの登場曲としても使われた。
08恋時雨
哀愁漂うピアノの音色と爽快でありながら切ないメロディが絶妙にマッチした、別れた恋人を恋しく思う気持ちを表現したラヴ・ソング。“傘のような存在がいなくなって びしょ濡れ”など、恋人がどれだけ大切な存在だったかを巧みな表現で綴った8thシングル。
09親友よ
タイトルどおり、親友へ向けた熱いメッセージ・ソング。初対面で喧嘩をしたことからはじまる親友とのエピソードを綴った、ストーリー仕立ての詞に引き込まれる。“しっかりしろ”と激励を込めた力強いシャウトが印象的。映画『ドロップ』主題歌の9thシングル。
10ガチ桜
春に聴きたい曲の代表といってもいいヒット・ナンバー。学生時代を回想するフリーターが初心に返り決意を新たにするという、ポジティヴな詞が爽快だ。映画『交渉人 THE MOVIE〜タイムリミット高度10,000mの頭脳戦〜』主題歌起用の10thシングル。
11爆音男〜BOMBERMAN〜
緊張感あふれるトラックに畳み掛けるようなリリックを乗せた11thシングル。争いや噂、不安、妬みなど、負の感情に基づくものを吹っ飛ばす、音楽のパワーについて綴った歌詞を躍動感あふれるサウンドがより際立たせる“戦いの歌”だ。
12曖歌
海が見える6LDKの家に住む、子供をアメリカン・スクールに通わせる、毎年ハワイに両親と一緒に家族で行く――そんな理想はあるけれど現実はまだまだ。でも「俺たちサイズの幸せ」を探しに行こうと歌う“男の夢”がテーマのレゲエ・ナンバーだ。
[Disc 2]
01GOLD MIX (mixed by The BK Sound)