ミニ・レビュー
アルバム発売のたびに大きな話題を、あるいは物議を醸してきた鬼才レツボールの、今回もまたほとんど無名作曲家だが素晴らしい作品を、素晴らしい演奏で披露している。演奏が面白すぎるので、作曲家の名前など関係ない。表情の変化が大きく刺激的で、これはもう古楽器を使ったきわめて現代的演奏なのだ。★
ガイドコメント
17世紀中期、オーストリアで活躍したイタリア人作曲家メアッリのソナタ集という珍しいアルバム。オーストリアの古楽界で異彩を放つバロック・ヴァイオリニスト、レツボールが繊細にしてドラマティックな作品群を表現する。
収録曲
パンドルフィ・メアッリ:〈ヴァイオリン独奏(と通奏低音)のためのソナタ集op.4〉
01第1ソナタ「ラ・ベルナベア」
02第2ソナタ「ラ・ヴィヴィアーナ」
03第3ソナタ「ラ・モネッラ-ロマネスク」
04第4ソナタ「ラ・ビアンクッチア」
05第5ソナタ「ラ・ステッラ」
06第6ソナタ「ラ・ヴィンチョリーナ」
演奏
グナール・レツボール(VN) アルス・アンティクヮ・アウストリア