ミニ・レビュー
60年代から70年代、まだ“前衛”という言葉が生彩を放っていた頃の作品。あらためて聴いてみると懐かしい響きでもあるが、作曲家と演奏家が音を追求する熱いひたむきさに、忘れていたものを思い出す。湯浅のアイディアの豊かさにも感銘を受けるし、彼自身による作品の解説も貴重である。
収録曲
湯浅譲二:
01箏とオーケストラのためのプロジェクション「花鳥風月」
02フルート、ピアノ、2人の打楽器奏者のための「インター・ポジ・プレイ・ション1」
03クラリネットのための「クラリネット・ソリテュード」
04楽曲解説
052つのフルートのための「相即相入」
06ホワイト・ノイズによる「プロジェクション・エセムプラスティク」
演奏
(1)後藤すみ子,高畑美登子,高田育子,矢崎明子,角井節子,北条恵子(箏) 菊地悌子,黒沢和雄(十七弦箏) 若杉弘指揮 読売日本交響楽団 (2)小泉浩(FL) 高橋アキ(P) 山口恭範(PERC) (3)森田利明(CL) (5)吉田雅夫,野口龍(FL) (6)NHK電子音楽スタジオ制作
録音
(1)71.2 (2)72.12 (3)80.9 (5)(6)64.3