ミニ・レビュー
名匠ヴァントの最後の録音セッションが、モーツァルトの軽やかな名曲だったとは興味深い。彼ならではの誠実な指揮ぶりは基本にあるが、軽妙洒脱な作品の数々を心から楽しんでいることが、ちょっとした表情の端々に伝わってくる。手兵北ドイツ放送so.も深い共感でそれに応えた。
ガイドコメント
ヴァント最後のセッション録音となるモーツァルト。長年の愛奏曲であるセレナード第7番「ハフナー」と「6つのドイツ舞曲」を収録。颯爽とした演奏が印象的だ。奥行きのある格調高い音色はヴァントならでは。
収録曲
モーツァルト:
016つのドイツ舞曲K.600
02セレナード第7番ニ長調K.250 (248b)「ハフナー」
演奏
ギュンター・ヴァント指揮 北ドイツ放送交響楽団 (2)ローラント・グロイター(VN)