ミニ・レビュー
松平頼暁は、戦後日本の前衛音楽の担い手のひとり。感情と結び付きがちな音楽をきわめてシステマティックな手法で作曲してきた。ここには、初期のセリエリズムから電子音楽を経て70年代のさまざまな旋法性を追求した作品までを収録している。初演も含んだ貴重な音源で、緊張感を持ったいい演奏で音質も良い。★
収録曲
松平頼暁:
01室内オーケストラのための「コンフィギュレーション1」
02弦楽四重奏とリング・モジュレータのための「分布」
03コンボのための「オルタネーション」
04マリンバとオーケストラのための「オシレーション」
05テープのための「アッセンブリッジス」
演奏
(1)若杉弘指揮 東京交響楽団 (2)飯吉靖彦指揮 植木三郎,板橋健(VN) 山崎正秋(VA) 高橋忠男(VC) 奥山重之助,松平頼暁(リング・モジュレータ) (3)松平頼暁指揮 来馬賢(TP) 佐藤英彦(PERC) 和田則彦(P) 尚雅俊(CB) 片山幹男(エレクトロニクス) (4)高橋美智子(マリンバ) 黒岩英臣指揮 東京都交響楽団
録音
(1)67.3 (2)68.3 (3)69.2 (4)79.10 (5)69.1